もらわない
使う目的を具体的に説明できない項目は、聞かない。
個人の設定や注意だけでは、事業者が持っている情報の漏えいは防ぎきれません。登録項目には、それぞれ追加した当時の理由があります。サービスや確認の手段が変わったいま、その項目・細かさ・残しておく期間が今も必要か、1つずつ見直してみませんか。
このページについて ここに挙げるのは見直しの例です。必要な情報と残しておく期間は、事業・取引・確認の方法によって違います。法律で残す必要がある記録や、問い合わせ・紛争への対応に必要な記録を確かめてから、減らし方を決めてください。
使う目的を具体的に説明できない項目は、聞かない。
法律で残す義務と業務上の必要を確かめて、期限を決める。
保存先と、見られる人・システムを絞り、一度の侵害で広がる被害を小さくする。
確認した結果や粗い区分で、目的を満たせないか考える。
あわせて:誰が見られる必要があるか
「使われる場面の例」は、よく見かける使い方を挙げたものです。
| 項目 | 使われる場面の例 | 問い | 少ない情報で済ませる例 | 残す期限の考え方 |
|---|---|---|---|---|
| 氏名 | 配送・契約・問い合わせ対応・表示名 | 実名が要るか。表示名で足りないか | 表示名はニックネームにして、実名は配送や契約のときだけ聞く | 用途がなくなったら。残す義務のある取引記録は別に考える |
| メールアドレス | ログイン・連絡・パスワードの再設定 | 連絡先を、いくつも必須にしていないか | 連絡手段は1つだけ必須にして、ほかは任意にする | 退会時に見直す。再登録の防止などで残すなら、目的と期限を決める |
| 本人確認書類の画像 | 法律による本人確認・年齢確認・資格の確認(運転免許など)・不正対策 | 何を確かめたいのか。そのために画像を残すことまで必要か | ICチップの読み取りや公的個人認証を使う。法律の義務がなければ、確認した結果だけを残す | 確認と記録が済んだら。法律で記録への添付や保存が求められる場合は、その期間 |
| 住所 | 配送・請求・契約・利用地域の確認 | 住所全体が要るか。必要な手続きのときだけ聞けないか | 郵便番号や都道府県で足りないか考える | 配送・返品などの対応期間が終わったら。取引記録は別に管理する |
| 電話番号 | 連絡・SMSでの確認・重複登録の防止・アカウントの復旧 | 何に使うか、用途を1つずつ言えるか | ログインの確認だけが目的なら、パスキーなども考える。連絡・不正対策・復旧の用途は別に考える | 用途がなくなったら。退会時にも見直す |
| 生年月日 | 年齢確認・年齢別の料金・誕生月の特典 | 年齢の条件を満たすかどうかだけで足りないか | 「◯歳以上か」の確認結果だけを残す。特典なら誕生月だけにする | 年齢の情報や特典が要らなくなったら |
| 家族の情報 | 家族会員・家族向けの特典・見守り | 誰の情報を、何に使うか。その家族への説明はできているか | 家族本人に登録してもらう。資格の確認結果だけにする | その機能をやめたら |
| クレジットカード番号 | 決済・継続課金 | 自社のサーバーやログを、カード番号が通っていないか | 決済代行の画面で直接入力してもらい、自社は決済用のトークンを使う | 自社では扱わない設計にする。取引記録の期限は別に決める |
| 性別 | 分析・おすすめ | 性別を知ることで、どの判断が変わるか | 必要な好みを直接聞く。聞くなら目的を示して任意にする | その用途をやめたら |
本番のデータベースだけでなく、ここにも残っていないか。
自動で集まり、たまっていく情報も、同じ3つの問いで見直します。