✨ Connectivity Standards Alliance 公式仕様 v1.5

Matter とは?

メーカーを超えてつながる——
スマートホームの「共通言語」として世界標準となった規格のすべて

🌐 メーカー横断の互換性 📡 Wi-Fi / Thread / Ethernet 🏠 Apple / Google / Amazon 対応 🔒 ローカル優先・高セキュリティ
📋 このページの内容
  1. Matterって何? 一言で言うと
  2. Matterの全体構造
  3. デバイスタイプとは?
  4. クラスターとは?
  5. クラスターの中身(4つの要素)
  6. スーパーセット(継承関係)
  7. セマンティックタグとは?
  8. 通信の仕組み
  9. 3つの役割:コントローラー・ブリッジ・ボーダールーター
  10. 登録コードの中身と、登録の手順
  11. マルチアドミンとFabric登録の上限
  12. よくある質問

Matterって何? 一言で言うと

Matter(マター)は、スマートホームデバイスがメーカーを超えて互いにつながるための「共通言語(プロトコル)」です。

日本語しか話せない人と英語しか話せない人は会話できません。でも「共通の言語」があれば話せます。Matterはスマートホームデバイスにとっての「共通言語」です。AppleのHomePodも、GoogleのNest HubもAmazonのEchoも、Matter対応であれば同じ言葉でデバイスに命令できます。

Matterが決めているのは、やりとりの中身と、その守り方です。機器の種類(デバイスタイプ)、機能の単位(クラスター)、「明かりをつけて」という命令の形、暗号化、登録の手順。電波そのものはMatterの外にあり、Wi-Fi・Thread・イーサネットに任せています。その間は、インターネットと同じ住所の仕組み(IPv6)でつなぎます。OSI参照モデルでいうと、上のほう(第5〜7層あたり)の規格です。

ADVANCEDOSI参照モデルとMatterの層

OSI参照モデルって?

通信の仕組みを7つの段に分けて考えるための物差しです。下の段ほど「電波や電線」、上の段ほど「やりとりの中身」。手紙にたとえると、ざっくり次のようになります。

段OSIの名前手紙でいうと
7〜5アプリケーション・プレゼンテーション・セッション手紙の中身と書き方。何語で、どんな決まりで書くか。封をして、本人だけが読めるようにする
4トランスポート届いたかどうかの確認。書留にするかどうか
3ネットワーク宛先の住所。どの道順で届けるか
2〜1データリンク・物理郵便車が走る道路。電波、電線

Matterの層(Zigbeeと比べて)

OSIMatterZigbee(比較)
7〜5Matterが決める:データモデル(デバイスタイプ・クラスター)/やりとりの型(読む・書く・命令・通知)/暗号化と認証(PASE・CASE)/メッセージの形Zigbeeが決める:アプリの枠組みとZigbee Cluster Library
4UDP(+Matterの再送の仕組みMRP)またはTCP(Zigbeeの中で完結)
3IPv6(Threadの場合はThreadが担う)Zigbeeが決める:Zigbeeのネットワーク層
2〜1Wi-Fi/Thread(IEEE 802.15.4)/イーサネットIEEE 802.15.4

層の境目は目安です。たとえばMRPはUDPに足した再送の仕組みで、第4層のような働きもします。Thread自体の中の層の分け方は省いています。

Zigbeeは上から下まで1つの規格で、いわば「縦に1本」。Matterは上だけを決めて、下はIPv6が通るものを選ぶ「上だけ」の規格です。

ThreadとZigbeeは、同じ電波を使っています(どちらもIEEE 802.15.4、2.4GHz)。違うのはその上の段です。ThreadはIPv6を載せられるので、Matterがそのまま乗ります。

新しい機器を登録するときだけは、BLE、Wi-FiのPAF、NFC、Threadの登録用の仕組みといった別の通り道も使います。登録が終わったら、ふだんの通信はIPv6のWi-Fi・Thread・イーサネットだけで行います。

根拠

CSAの仕様書(Core 1.6)は冒頭で、MatterをIPの上で動く、スマートホーム機器のためのアプリケーション層の解決策と位置づけています。Googleの開発者向けの解説(What is Matter?)も、Matterの中核はOSIの上の3層に収まるので、IPv6の通信ならどれの上でも動く、と説明しています。

CSA(Connectivity Standards Alliance)— Apple・Google・Amazon・Samsungなど、多くの企業が参加する標準化団体が策定しており、2022年に初版がリリース。2026年6月にバージョン1.6が公開されました。

ADVANCEDCSAとMatterの歩み
年出来事
2002年10月Zigbee Alliance設立。安くて電池が長持ちする無線で、センサーや機器の制御をするための標準づくりから始まった
2017年1月CES 2017でDotdotを発表。Zigbeeの「言葉」を、Threadなど別のネットワークの上でも使えるようにする試み(→クラスターの節のコラム)
2019年12月Amazon・Apple・Google・Zigbee Allianceが「Project Connected Home over IP(CHIP)」を発表。IPの上にロイヤリティフリーの共通規格を作る取り組みで、既存のZigbee 3.0/PROとは別のもの
2021年5月Zigbee AllianceがConnectivity Standards Alliance(CSA)に改称。CHIPは「Matter」と名付けられた。Zigbeeの開発とブランドは続けると表明
2022年10月Matter 1.0の仕様公開と認証プログラムの開始
2026年6月Matter 1.6

改称の理由:CSA自身が20周年の記事で、1つの技術の名前では団体の活動を表しきれなくなった、特にCHIPが急に進んだことが大きかった、と振り返っています。

Matterの言葉は、複数の系譜から来ている:仕様書の冒頭には、Matter・HomeKit・Weave(Google)・Thread・Zigbeeの用語の対応表があります。創設メンバーが既存の技術を持ち寄る、というCHIP発表時の方針とも合っています。

Threadを決めているのはCSAではありません。Thread Groupという別の団体です。

小ネタ:オープンソースのSDKは、いまもGitHubでproject-chip/connectedhomeipという名前です。

出典:CSA「The Alliance Celebrates 15 Years」「Two perspectives on two decades」「Dotdot(CES 2017)」/Amazon「Project Connected Home over IP」/Security Sales「改称とMatterの命名」/CEPro「Matter 1.0」

💡 ポイント:Matterが登場する前は「このスマート電球はApple Homeでしか使えない」という問題が多発していました。Matterはその壁をなくすための規格です。
🌍
メーカー横断の互換性
Apple / Google / Amazon / Samsungなど主要エコシステムが全対応。どのメーカーの機器でもMatter対応なら一緒に使えます。
🏠
ローカル優先で動く
インターネットが切れていても、家の中のデバイスは動き続けます。クラウドに依存しない安定性が特長です。
🔒
高いセキュリティ
すべてのデバイスにCSA認証(DAC)が必要。なりすましや不正接続を防ぐ暗号化が標準で組み込まれています。
🆕 Matter 1.6の新機能:新しい機器の種類は増えず、今ある体験を磨き込んだ版です。登録の通信そのものをNFCで行う「NFCでのコミッショニング」が入りました(NFCタグに登録情報を入れておく仕組みは、1.4.1からあります)。また、複数のエコシステムが1つのFabricを共同で管理する「Joint Fabric」が正式に加わったほか、サーモスタットへの提案(サジェスチョン)、煙・CO警報の取り外し検知、防犯センサーのイベント履歴などが入りました。概要は筆者のnote「気のきく家へ一歩前進。Matter 1.6で、ワクワクしたところ」で紹介しています。
↑ Contents

Matterの全体構造

Matterは「入れ子構造」で成り立っています。大きい概念から小さい概念の順番で理解すると整理しやすいです。

🏠
Fabric(ファブリック)= ネットワーク全体
「Apple Home」や「Google Home」など、1つのエコシステムが作る信頼の輪。複数のデバイスが所属するグループ。
↓
💡
Node(ノード)= デバイス1台
Matter対応の機器1台のこと。スマート電球・スマートロック・センサーなど。
↓
🔌
Endpoint(エンドポイント)= 機能の窓口
1台のデバイスが持つ個別の機能単位。スマートプラグが2つのコンセントを持つ場合、それぞれがエンドポイントになる。すべてのデバイスは必ず「エンドポイント0(ルートノード)」を持つ。
↓
⚙️
Cluster(クラスター)= 機能のかたまり
OnOff(ON/OFF制御)、Level Control(明るさ調整)など、特定の機能セットの定義。1つのエンドポイントが複数のクラスターを持てる。
↓
📊
Attribute / Command / Event= クラスターの中身
クラスターが持つ具体的なデータ(アトリビュート)・命令(コマンド)・通知(イベント)。「現在の明るさ=80%」がアトリビュート、「明るさを60%にしろ」がコマンド。
🏷 Device Type(デバイスタイプ)はどこに入る?
デバイスタイプは「このエンドポイントはどんな機器か」を定義する"レッテル"のようなもの。「Dimmable Light(調光ライト)なら On/Off と Level Control クラスターが必須」という資格要件を決めています。
↑ Contents

デバイスタイプとは?

「この機器はMatter的にどんな種類か」を定義するラベルです。デバイスタイプによって「必ず持つべき機能(必須クラスター)」が決まります。

// デバイスタイプの例:Dimmable Light(調光対応照明) デバイスタイプID: 0x0101 名前: Dimmable Light 必須クラスター(M): ✅ Identify ← どのデバイスかLEDで識別 ✅ Groups ← グループ操作に対応 ✅ On/Off ← ON/OFF制御 ✅ Level Control ← 明るさ調整(0〜100%) 任意クラスター(O): ☑️ Scenes Management ← シーン保存(省略OK) ☑️ Ballast Config ← バラスト設定(省略OK)
// Device Type example: Dimmable Light Device Type ID: 0x0101 Name: Dimmable Light Mandatory Clusters (M): ✅ Identify ← identify device via LED blink ✅ Groups ← group control support ✅ On/Off ← power on/off ✅ Level Control ← brightness (0–100%) Optional Clusters (O): ☑️ Scenes Management ← scene recall (optional) ☑️ Ballast Config ← ballast config (optional)
M(必須)と O(任意)の違い:M = このデバイスタイプを名乗るために絶対に実装しなければならない機能。O = あれば便利だけど、なくてもデバイスタイプとして認められる機能。
分類説明例
Simple単一機能のシンプルなデバイスOn/Off Light、開閉センサー
Composed複数のエンドポイントを持つ複合デバイス冷蔵庫(冷蔵室+冷凍室)、クックトップ(複数バーナー)
Utilityインフラ系・制御用の特殊なデバイスブリッジ、ハブ、OTA配信サーバー
↑ Contents

クラスターとは?

デバイスが持つ「機能のかたまり」がクラスターです。スマートホームのあらゆる機能はクラスターとして定義されています。

💡 たとえ話で理解するクラスター

スマート電球を「スタッフのいるお店」に例えると——

「On/Off クラスター」は「開店・閉店を管理するスタッフ」
「Level Control クラスター」は「照明の明るさを調整するスタッフ」
「Color Control クラスター」は「ライトの色を管理するスタッフ」

1つの電球がこれら複数の「スタッフ(クラスター)」を持っています。

カテゴリ主なクラスター何をするか
汎用On/Off、Level Control、Operational StateON/OFF・明るさ・動作状態など基本制御
計測・センシングTemperature Measurement、Occupancy Sensing温度・湿度・人感・照度などの計測
照明Color Control、Ballast Configuration色温度・RGB色制御
空調(HVAC)Thermostat、Fan Control温度設定・ファン制御
玄関・窓・扉Door Lock、Window Covering、Closure Control施錠・ブラインド・クロージャー制御
家電Laundry Washer Mode、Microwave Oven Control洗濯機・電子レンジなどの家電制御
エネルギー管理Device Energy Management、Energy EVSEEV充電・給湯器・太陽光連携
メディアMedia Playback、Content Launcher動画再生・コンテンツ起動
カメラCamera AV Stream Management、WebRTC Transport映像配信・WebRTCストリーミング
COLUMNMatterの「言葉」はZigbeeから来ている

「クラスター」「アトリビュート」「コマンド」という考え方は、もともとZigbeeの共通辞書(Zigbee Cluster Library、ZCL)にあったものです。CSA(旧Zigbee Alliance)はこの辞書を電波から切り離してIPの上に載せ、そこから独自に育てました。仕様書も、データモデルの出発点として「Dotdotの構成とZigbee Cluster Library」を挙げたうえで、Matterの形はそこから分かれたものだと書いています。各クラスターの改訂履歴にも、Zigbee向けの要素を取り除いた記録が残っています。

データモデルの文書は、Dotdotから続いている

仕様書のデータモデルの章の改訂履歴では、改訂12〜15が「Dotdot Architecture Model」として公開され、改訂16がMatterのデータモデルの最初の版です。Matterの改訂1は、この改訂16と同じものとして扱われています。つまり、Matterのクラスターやアトリビュートの考え方は、Dotdotの文書を引き継いで育ってきました。ただし、Matterそのものが「Dotdotの改名」というわけではありません。Dotdotから続いているのは、データモデルの部分です。

💬 ひとことで言うと、「Zigbeeの言葉を、電波から自由にしたのがMatter」。実際の経緯(Project CHIPやApple・Google・Amazonの参加など)は、かなり単純化した言い方です。歩みは「Matterって何?」の「CSAとMatterの歩み」へ。
クラスターの「Server」と「Client」:同じクラスターでも「提供する側(Server)」と「使う側(Client)」があります。電球はOn/Off ClusterのServer(制御される側)で、スマートフォンアプリはOn/Off ClusterのClient(制御する側)です。1つのデバイスがServerにもClientにもなれます。
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クラスターの中身(4つの要素)

各クラスターは4種類の要素で構成されています。

Attribute
📊
アトリビュート
現在の状態・設定値。
例:「現在の明るさ = 80%」
「現在の温度 = 24℃」
Command
🎯
コマンド
操作の命令。
例:「Toggle(ON/OFFを切替)」
「MoveToLevel(指定の明るさに)」
Event
🔔
イベント
状態変化の通知。
例:「温度が閾値を超えた」
「ドアが開いた」
Feature
🔧
フィーチャー
オプション機能の有無。
例:「Lighting機能あり
(調光カーブ対応)」
// Level Control Cluster の中身(例) Attributes(アトリビュート): CurrentLevel = 現在の明るさ(0〜254) MinLevel / MaxLevel = 最小・最大の明るさ OnLevel = ONにしたときのデフォルト明るさ Commands(コマンド): MoveToLevel ← 指定の明るさに変更 Move ← 徐々に明るく/暗くしていく Step ← 一段階ずつ上げ/下げる Features(フィーチャー): [OO] OnOff ← On/Off Clusterと連携する機能 [LT] Lighting ← 照明用の調光カーブ対応
// Level Control Cluster — elements (example) Attributes: CurrentLevel = current brightness (0–254) MinLevel / MaxLevel = minimum / maximum brightness OnLevel = default brightness when turned on Commands: MoveToLevel ← set brightness to target level Move ← gradually increase / decrease brightness Step ← increase / decrease by one step Features: [OO] OnOff ← link with On/Off Cluster [LT] Lighting ← lighting dimming curve support
💡 フィーチャーって何が嬉しいの?
同じクラスターでも製品によってサポートする機能が異なります。フィーチャーがあることで「この製品はどこまで対応しているか」がアプリ側に正確に伝わり、UIが自動的に最適化されます。例えば「調光カーブ(Lighting フィーチャー)」対応の電球は、Apple Homeの「適応照明」機能が使えるようになります。
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スーパーセット(継承関係)

照明デバイスタイプには「親子関係(スーパーセット)」があります。上位の機器は下位の機器として「も」動作できます。

💡
On/Off Light
0x0100
基本
→
🔆
Dimmable Light
0x0101
+ 調光
→
🌅
Color Temp Light
0x010C
+ 色温度
→
🌈
Extended Color
0x010D
+ フルカラー
✅ 具体的に何が嬉しいか:フルカラー電球(Extended Color Light)は、色温度だけ対応のアプリからも「Color Temperature Light」として認識されて動作できます。互換性を最大限保ちながら機能を追加できる、Matterの賢い設計です。

🍎 Apple Homeの「適応照明」:Color Temperature Light以上に対応しています。電球を買うときに「色温度対応かどうか」をチェックするのはそのためです。
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セマンティックタグとは?

デバイスのエンドポイントに「意味的なラベル」を貼る仕組みです。アプリがデバイスの「場所」や「種類」を正確に理解できるようになります。

🏷 タグがないと何が困るか

タグがないと、スマートホームアプリは照明を「ダウンライト1、ダウンライト2…」と番号で並べるしかありません。どれがリビングのどの照明かを自動で判断できないのです。

セマンティックタグがあれば:
「リビング(LivingRoom)のソファの上(Sofa × Above)にあるライト」という情報をアプリが自動で読み取り、最適なUIを生成できます。

// セマンティックタグの例:リビングの窓の左ブラインド タグ1: Common Area → LivingRoom (場所:リビング) タグ2: Common Landmark → Window (目印:窓) タグ3: Common Position → Left (位置:左) タグ4: Closure Covering→ Blind (種類:ブラインド)
// Semantic Tag example: left blind on the living room window Tag 1: Common Area → LivingRoom (location: living room) Tag 2: Common Landmark → Window (landmark: window) Tag 3: Common Position → Left (position: left) Tag 4: Closure Covering→ Blind (type: blind)
ネームスペース内容例
Common Area部屋・場所の種類LivingRoom、Bedroom、Kitchen、Bathroom…全50種類以上
Common Landmark家具・目印Bed、Sofa、Desk、Window、Door…
Common Position上下左右Above、Below、Left、Right、Front、Back
Closureクロージャー(窓・扉)の詳細種別Blind、Curtain、Shutter、Door、Gate…
Switchesスイッチボタンの動作On、Off、Toggle、DimUp、DimDown…
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通信の仕組み

Matterは電波の部分を自分で決めていないので、通信方式はメーカーが機器に合わせて選べます。いつも電源がある機器はWi-Fi、電池で動くセンサーはThread、という具合です。多くの機器は通信方式が製品ごとに決まっていて、利用者が後から切り替えるものではありません。

Zigbeeは電波まで含めて1つの規格なので、Zigbeeの機器をつなぐにはZigbeeのハブが要ります。Matterは家のWi-FiやThreadのネットワークにそのまま入ります(Threadの場合はボーダールーターが要ります → 3つの役割)。

📶 Wi-Fi

速くて遠くまで届く

速度が速く家中に届く。ただし電池消耗が多いため、常時電源が取れる機器に向く。スマートプラグ・カメラ・スマートTVなど。

🕸 Thread

電池持ちに優れたメッシュ網

電池が何年も持つ低消費電力設計。デバイス同士がメッシュを形成し、互いに通信をリレーする。スマホや家のWi-Fiとつなぐにはボーダールーターが要る。センサー・スイッチ・スマートロックに最適。

🔌 Ethernet

最も安定した有線接続

有線なので最も安定。固定設置のハブやルーター内蔵機器に使われる。無線の不安定さがゼロ。

📡 Threadって何が特別なの?
ThreadはIPv6ベースのメッシュ型無線通信規格です。デバイス同士が助け合って通信をリレーし、どれかが壊れても別ルートで自己修復します。省電力設計なのでバッテリーが何年も持ち、センサー・スイッチ・スマートロックに最適。Aqara・IKEA・NanoleafなどのThread対応デバイスが増えています。

📊 通信方式の比較

方式 速度 省電力 メッシュ 主な用途
📶 Wi-Fi ◎ △ — スマートプラグ・カメラ・TV
🕸 Thread ○ ◎ ◎ センサー・スイッチ・ロック
🔌 Ethernet ◎ ○ — ハブ・ルーター・固定設置
💡 なぜMatterがThreadを採用したか:オープン規格・IPv6ベース・省電力・メッシュ対応という4つの条件を満たしているから。特に電池駆動のセンサー類では、Wi-FiやBluetoothより圧倒的に有利です。

🏠 HRAP(Home Router & Access Point)構想:Matter 1.4から、家庭用Wi-FiルーターにThreadボーダールーター機能を標準搭載する規格が追加されました。通信事業者からレンタルするルーターにこの機能が組み込まれれば、ユーザーが意識しなくても「ネット回線を引いた時点でThreadが使える家」になります。AmazonのeeroなどはすでにThread搭載済みで、この動きが広がると専用ハブ不要でThreadデバイスが使えるようになります。
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3つの役割:コントローラー・ブリッジ・ボーダールーター

three distinct roles. Understanding them makes it clear why a HomePod mini (or similar device) is needed.">「ハブ」「ゲートウェイ」という言葉はMatterの世界には存在しません。代わりに3つの明確な役割があります。これを理解すると、「なぜHomePod miniが必要なのか」がすっきり分かります。

💡 ポイント:コントローラーは「役割(Role)」であり、デバイスタイプではありません。1台の機器が複数の役割を兼ねることもあります。
🎮
コントローラー
Matterデバイスの司令塔。セットアップ・操作・管理を行う。コントローラーがいないとMatterデバイスは使えない。

例:Apple Homeアプリ・HomePod、Google Homeアプリ・Nest Hub、Alexa・Echo
🌉
ブリッジ
非MatterデバイスをMatterとして見せる翻訳者。Zigbee・Z-Wave・Bluetoothなど他規格の機器をMatterネットワークに載せる。

例:SwitchBotハブ2、Philips Hue ブリッジ
🔀
ボーダールーター
ThreadネットワークとWi-Fi/インターネットをつなぐ通訳。Threadデバイスを操作したいとき、コントローラーの代わりにThread語を話してくれる。

例:HomePod mini、Apple TV 4K、Nest Hub 2nd Gen、IKEA DIRIGERA

🔍 実機で見る役割の兼務

🏠 HomePod mini
コントローラーボーダールーターApple Homeの司令塔 + Threadの橋渡しを同時に担う
📱 iPhone / Androidアプリ
コントローラー持ち歩くので「常駐する司令塔」にはなれない。外出先からの操作にはホームハブ(Apple Home→HomePod、Google Home→Nest Hub等)が必要。
※ iPhone 15 Pro/Pro Max以降はThreadチップ搭載のため、その場にいる間はボーダールーターとしても機能する
🤖 SwitchBotハブ2
ブリッジSwitchBot独自デバイスをMatterに見せることはできる。ただしMatterデバイスを管理するコントローラーにはなれない
📡 Google Nest Hub 2
コントローラーボーダールーターGoogle Homeの常駐拠点 + Thread対応
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登録コードの中身と、登録の手順

箱に付いている登録コードは、手で打つ数字(11桁または21桁)、QRコード、NFCタグの3種類です。中身はどれも同じ「登録に必要な情報のかたまり」で、違うのは詰め込める量。QRコードとNFCタグには全部が入り、11桁には最小限だけが入ります。

💡 QRコードを読むと、アプリは機器を探す手がかりを、数字のコードより多く受け取れます。
ADVANCED登録コードの4つの形と、入っている情報
11桁21桁QR/NFC
パスコード(8桁の合言葉)○○○
Discriminator(機器を見分ける番号)一部(12bit中4bit)一部(4bit)全部(12bit)
メーカーID・製品ID✕○○
登録方法の種類(Custom Flow)✕✕(21桁であること自体が合図)○
どの方法で見つかるか(BLE・Thread・NFCなど)✕✕○

頭の1桁で、11桁か21桁か分かる

数字のコードの1桁目が0〜3なら11桁、4〜7なら21桁です。8と9は、将来の形式のために空けてあります。最後の1桁はチェック用の数字(Verhoeffという方式)で、打ち間違いにアプリがその場で気づける仕組みがあります。

QRコードの中身

QRコードを読むと、MT:で始まる文字列が出てきます。MT:の後ろは数字と英大文字の並び(Base38という詰め方)で、上の表の「QR/NFC」の列の情報がすべて入っています。

  • 形式の版
  • メーカーID・製品ID
  • 登録方法の種類(Custom Flow)
  • 見つかり方(BLE・家のネットワーク・Wi-Fi・NFC・Thread)
  • Discriminator
  • パスコード
  • 追加情報(任意)

NFCタグの中身

NFCタグに入っているのは、QRコードと同じMT:の文字列です。スマホをかざすと、QRコードを読んだのと同じ情報が渡ります。タグはNFCの標準形式(NDEFのURIレコード)で書かれていて、1件のURIレコードに、省略なしでMT:から始まる文字列がそのまま入っています。

なお、NFCには2つの使い方があり、別物です。

  • NFCタグ … 登録コードを読み取るだけ(QRコードの代わり)。Matter 1.4.1から。
  • NFC Transport Layer(NTL) … 登録の通信そのものをNFCで行う仕組み。タグの読み取りには使いません。NTLに対応する機器は、スマホ側がNFCでの登録に対応していなくても登録できるよう、QRコードとNFCタグの両方を備え、BLEなど別の登録手段も持つ決まりです。Matter 1.6で加わりました。

Discriminator(機器を見分ける番号)

登録を待っている機器が何台かあるとき、どれがどれかを見分ける12bitの番号です。メーカーは、全製品で同じ値を使ってはいけません。何個かセットで売る機器には、連番で振ることが推奨されています。

21桁は「登録の前に一手間ある」サイン

21桁のコードを持つ機器は、登録の前に何か手順があります。ボタンを押すだけのこともあれば、メーカーのアプリで先に準備が要ることもあります。どちらなのかは、21桁からは読めません。アプリがメーカーIDと製品IDを使って、CSAの公開台帳(DCL)に手順を問い合わせる仕組みになっています。

登録の手順は、CSAの公開台帳(DCL)に載っている

機器ごとに「登録方法の種類(Custom Flow)」が決まっています。

値意味
0電源を入れるだけ
1ボタンを押すなど、機器の操作が要る
2メーカーのアプリなど、追加の手順が要る

具体的な手順は、DCLに登録されています。Matterの仕様も、手順はDCLで確かめるように定めています。

ADVANCEDDCLに載っている登録手順と、数字で見るCustom Flow

DCLが持っている欄

Custom Flow/手順の「型」(電源の入れ直し・リセットボタンの長押しなどを番号で指定)/手順の文章/案内先のURL/取扱説明書・サポートのURL。手順の「型」を番号で持っているので、各社のアプリは自分の言葉で同じ手順を案内できます。

実例(DCLは公開データ)

  • LG(Custom Flow=0)
    Custom Flow=0の機器でも、電源を入れてから時間が経って登録待ちが終わったときの戻し方がDCLに載っています。LGの例はその手順です。
    Press the reset button on the product to enter the commissioning standby state. The LED will blink green.
  • Aqara Hub M2(Custom Flow=2):Aqara Homeアプリでログイン → ハブと子機をホームに追加 → 「Bind to Matter」で登録モードに → MatterのQRコードを読む
  • Hueの案内先URL:https://account.meethue.com/matter-onboarding?vid=100B&pid=0003&MTop=_&MTcu=_
    メーカーID(vid)と製品ID(pid)が、そのままURLに入っています。

数字で見るCustom Flow(2026年10月時点)

DCLに登録されたモデルのうち(メーカーの申告ベース):

Custom Flow割合
0(電源を入れるだけ)96.0%
1(機器の操作が要る)2.6%
2(追加の手順が要る)1.5%

2の機器は、スマートロック(Yale・Kwikset・Fortune Brands・LOCKINなど)とハブ(Hue・Aqara・SONOFFなど)に集中しています。鍵はメーカー側の本人確認を通したい、ハブは子機を先に登録しないとMatter側に出せない、といった機器の性質から来ていると考えられます。手抜きや囲い込みとは限りません。

⚠️ 「11桁=アプリ不要」とは限らない
Custom Flowが表すのは、「Matterに登録するときに一手間が要るか」だけです。買った機能がMatterで全部使えるかどうかは、何も表していません。メーカーのアプリが要る理由は、少なくとも3つあります。
  1. 登録の前の手順(=Custom Flowが1か2)
  2. Matterの対象外の機能(メーカー独自の機能・ファームウェアの更新など)
  3. つなぎ方の相性(Thread・Wi-Fi・ハブ)
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マルチアドミンとFabric登録の上限

Matterのいちばん革命的な機能。同じデバイスをApple HomeでもGoogle Homeでも同時に使えるのはなぜか? そして、便利なマルチアドミンにも「上限」という現実の壁があります。

😓 Matter以前

メーカーはApple・Google・Amazonそれぞれに個別開発・個別認証が必要。ユーザーはプラットフォームごとに別アカウント・別設定が必要で、微妙な機能差に悩まされていた。

✨ Matter以後

1回の開発で全主要プラットフォームに対応。ユーザーは好きなアプリで同じデバイスを操作でき、家族が別アプリを使っても問題ない。

Fabric(ファブリック)とは?

Fabric. Apple Home and Google Home are each an independent Fabric.">Matterでは「誰が・どのデバイスを・どのコントローラーで管理するか」という信頼グループをFabric(ファブリック)と呼びます。Apple HomeもGoogle Homeもそれぞれ独立したFabricです。

🗝️ 鍵の例え:デバイスが複数の鍵穴を持ち、それぞれのプラットフォームが自分の鍵で自由に出入りできるイメージ。鍵穴の数だけ異なるエコシステムに同時登録できます。

⚠️ Fabric登録数には上限がある

「マルチアドミンで何個でも登録できる」は正確ではありません。各デバイスには SupportedFabrics(登録可能なFabric数の上限)という値が設定されており、これを超える登録はできません。

🔋 Fabric登録スロットの例:上限5のデバイスにApple Homeを登録すると…
Apple
Home
Home
Pod
空き
空き
空き
Apple Home(自動で2スロット消費)
空きスロット
🍎 Apple Homeは2スロット消費する:Apple Homeにコミッショニングすると、アプリ用とHomePod用で自動的に2つのFabricスロットが使われます。Google HomeやAmazon Alexaは通常1スロットで済むため、Apple Homeユーザーは特に注意が必要です。上限が5のデバイスなら、Apple Homeに登録した時点で残り3スロット。さらにGoogle HomeとAlexaに登録すると残り1スロットになります。
仕様上の属性名意味仕様上の範囲
SupportedFabricsこのデバイスが登録を受け付けられるFabricの最大数。製品ごとに固定値。最低5〜最大254
CommissionedFabrics現在登録済みのFabric数。上限を超えると新規登録が拒否される。0〜SupportedFabricsの値
👨‍👩‍👧
家族全員が好きなアプリで
パパはAlexa、ママはApple Home、子どもはGoogle Homeで同じスマートロックを操作できる。ただしFabric上限の範囲内で。
🏭
メーカーの開発コスト激減
Matter準拠で作れば複数プラットフォームに一気に対応。独自クラウド・独自アプリが不要になる。
🔒
ローカルで安全に
各FabricはACL(アクセス制御リスト)で厳密に管理。他のFabricからデバイスを勝手に操作することはできない。
🆕 マルチアドミンとマルチファブリックの違い:ほぼ同じ機能を指す言葉です。「マルチアドミン」は「複数の管理者に開放する」操作視点、「マルチファブリック」は「複数のFabricに登録できる」構造視点の呼び分けです。Matter 1.4では、Fabricは別々のまま、複数のエコシステムへの共有を自動化する「Enhanced Multi-Admin」が入りました。1.6では、それとは別の方式として「Joint Fabric」が正式に加わり、複数のエコシステムが1つのFabricを共同で管理できるようになりました。Joint Fabricへの参加は、機器のFabricの枠を1つしか使いません。各社のアプリが対応しているかは、まだ確認できていません。

🔢 2つ目のアプリに追加するときのコード

Apple HomeやGoogle Homeで「他のアプリと共有」などを押すと出る数字は、箱のコードではありません。登録済みのアプリが、その場で作った使い捨ての合言葉です。この合言葉で登録できる窓は、最大15分で閉じます。Matterが登録の窓を15分にしているのは、無駄な電波を出し続けないためと、電源を入れてからアプリをダウンロード・インストールして起動し、家の中を移動する時間を見込んだためです。

📝 コラム:一時コードは11桁の数字だけ
Matterの仕様は、一時コードをQRコードでも出すことを推奨しています(必須ではありません)。筆者が2026年10月にApple Home・Google Home・Alexaで試したところ、3つとも11桁の数字だけで、QRコードは出ませんでした。理由は公表されていません。数字なら口頭や音声でも伝えられる、という利点は考えられます。

しくみと安全性は → セキュリティページ「2つ目のアプリに追加するとき」

🔧 Fabric上限オーバーで登録できないときは? 確認手順・対処法・登録できないときの原因一覧をトラブルシューティングページで解説しています
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よくある質問

Matterを実際に使い始めるときに出やすい疑問をまとめました。

Q
Matterは通信の規格?プロトコル?OSI参照モデルのどの層?
→ Matterは電波の規格ではなく、機器どうしが話す「言葉」の規格です。

OSI参照モデルでいうと上のほう(第5〜7層あたり)で、下の電波にはWi-FiやThreadを使います。Zigbeeは電波まで含めた一式の規格ですが、MatterはIPv6が通るネットワークならどれの上でも動きます。実はThreadとZigbeeは同じ電波を使っていて、違うのはその上の段です。

詳しくは「Matterって何?」と「通信の仕組み」へ。
Q
iPhoneだけでMatterデバイスは使えるの?ハブが必要なの?
→ デバイスの通信方式によって答えが変わります。

Wi-Fi対応デバイス(スマートプラグ・カメラなど):iPhoneのApple Homeアプリだけで登録・操作できます。ハブは不要。

Thread対応デバイス(センサー・スイッチ・スマートロックなど):スマートフォンはWi-Fi通信のため、ThreadとWi-Fiをつなぐ「ボーダールーター」が別途必要です。Appleユーザー→HomePod mini・Apple TV 4K、Androidユーザー→Google Nest Hub 2nd Gen・IKEA DIRIGERAなど。なおiPhone 15 Pro/Pro Max以降はThreadチップ搭載なので、その場にいる間は臨時ボーダールーターになれますが、外出してしまうと機能しません。

外出先からも操作したい場合:iPhoneは持ち歩くので「常に家にいる司令塔」になれません。HomePod miniなどの常設機器(ホームハブ)があると、外出中でもApple Homeから操作できます。
Q
ホームハブ(HomePod miniやNest Hub)は何をしてくれるの?なぜ必要なの?
→ 2つの役割を同時に担っているから必要です。

① ホームハブ(常駐コントローラー):外出中でもスマホアプリからの操作を可能にする常駐の司令塔。Apple Home→HomePod mini・Apple TV 4K、Google Home→Nest Hub・Chromecast with Google TVなどが担います。家にいない間も、オートメーションを実行し続けてくれます。

② Threadボーダールーター:Thread対応デバイス(センサー・スイッチ等)とWi-Fiをつなぐ橋渡し役。HomePod mini・Nest Hub 2nd Gen・IKEA DIRIGERAなどが対応しています。

スマホを家に置いていけば代わりになる? → なりません。スマホはホームハブ機能を持たず、通常はボーダールーターにもなりません。ただしiPhone 15 Pro/Pro Max以降はThreadチップを搭載しているため、その場にいる間はボーダールーターとして機能します(外出すると機能しなくなります)。
Q
ThreadデバイスとWi-Fiデバイス、どっちを買えばいい?
→ 用途と電源環境で選ぶのが正解です。

🕸 Threadを選ぶとき
電池駆動の機器
センサー・スイッチ
スマートロック
バッテリーが何年も持つ
📶 Wi-Fiを選ぶとき
常時電源あり機器
スマートプラグ・カメラ
スマートTV
ボーダールーター不要でシンプル
⚠️ Threadデバイスを買うならボーダールーター(HomePod mini・Nest Hub 2nd Gen・IKEA DIRIGERAなど)が手元にあるか先に確認しましょう。
Q
「Matter対応」と書いてあるのに登録できなかった…
→ 考えられる原因を順番に確認してみてください。

① コントローラーアプリが最新か? Matterの実装はアプリのアップデートで改善されることが多い。Apple Home・Google Homeを最新版に更新してから試す。

② Thread対応デバイスの場合→ボーダールーターはあるか? Thread対応デバイスはボーダールーターがないと登録自体が完了しないことがある。

③ デバイスのファームウェアは最新か? Matter対応は製品出荷後のアップデートで追加される場合がある。メーカーアプリでファームウェアを先に更新。

④ Fabric登録数が上限に達していないか? ← 盲点になりやすい
デバイスには登録できるFabric数の上限(SupportedFabrics)があります。特にApple Homeは自動で2スロット消費するため、上限の少ないデバイスで想定より早く満杯になることがあります。→ Fabric上限の確認・対処法

⑤ QRコードの読み取り環境 暗い場所・斜め・遠すぎると読めない。明るい場所で正面から読む。

⑥ 別のアプリ(Fabric)にも追加したい → ファクトリーリセットは不要!
マルチアドミン機能で、すでに登録済みのアプリから「共有」または「追加登録」の操作ができます。
例:Apple HomeとGoogle Homeの両方で使いたい場合
① まず Apple Homeアプリでデバイスを登録
② Apple Homeアプリの「共有アクセス」→ Google Homeアプリで読み込む
③ ファクトリーリセット不要で両方から操作可能に
⚠️ ファクトリーリセットをすると全Fabricから削除されてしまうので注意
Q
QRコードだけで勝手に家のデバイスに登録されない?セキュリティは大丈夫?
→ QRコードだけでは登録も操作もできません。

QRコードは「登録のときに使う合言葉」に過ぎません。その後、デバイスが正規品であることを世界共通の証明書(DAC)で確認し、暗号化された通信路を確立するまでいくつもの関門があります。登録が終わった後の通信には、QRコードのパスコードは使われません。

コミッショニングの詳しい仕組みや証明書の構造については、専用ページで図解しています。
Q
Matter対応の製品は、どうやって開発するの?認証は?
→ 試作して手元で試すだけなら、認証なしでもできます。販売するにはCSAの認証が要ります。

開発キット(SDK)はオープンソースで、試作用のメーカーIDも用意されています。認証の種類(Matter認証・Works with・技適)の違い、会員ランクと費用、認証を取るまでの流れは、開発する人向けのページにまとめています。
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🌐 Matterが描くスマートホームの未来

「このメーカーの機器はあのアプリでしか使えない」——そんな壁はなくなります。
Matter対応であれば、どのメーカーの機器でも同じアプリで管理でき、音声アシスタントにも対応し、ローカルで安定して動く——それがMatterが目指す世界です。

📄 参照仕様書:Matter Specification v1.5(CSA)
解説ページ作成:Matter辞書 by ライフテックコーディネーター 織田未来

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